あぁ～僕はいつごろ大人になるんだろう♪

「ハッピーホーリーッ！！」

こんな掛け声をかけながら赤や黄色の色粉を顔や頭に振りかけられ

道を歩いていれば、どこからともなく水が降ってきて浴びせかけられる

驚いて上を見ると、屋上からバケツを持った町の人がニヤリと笑っていた

それでも怒る気になんて全くならないから不思議

こっちだってやられっぱなしで終わってられない、粉を握りしめてお返しの

『ハッピーホーリーッ！！！』

祭りが終わるころに頭も顔も服も粉と水が混ざってドロドロの状態だった

ホーリーは１年を通してもっとも大きいヒンドゥー教のお祭りらしい

けれど、１２年に１度「クンブメーラ」という最大のお祭りがあるとか

ちょうど今年（２０１２年）がその年に当たるらしいのだが、

宿の人に聞いてもみんなでいつ頃にあるのかを聞き合っているばかり

「そっか、今年はクンブメーラか。じゃあ、今年は客が来て儲かるなぁ」

返ってきた答えはこれだけだった。。。

どんなお祭りなのかさっぱり分らなかったけど、参加してみたいものだ。

翌日

ホーリーだった昨日までは町のあちらこちらに色粉屋さんあって

その被害から逃れようと軒並みシャッターを閉めていたお店も今日は開いている

この日はふたたびカトマンズの町を歩いて散策してみることにした

町のいたるところに、まだたくさんの赤や黄色のシミが残っていた

カトマンズの町を歩いていると到る所に寺院や小さな祠を見つけることが出来る
似たような作りの道と四叉路、五叉路、六叉路なんて当たり前の交差点
気がついたらもうどこにいるのか分らなくなっていた。。。
けれど、町の人に道を聞くとすぐ親切に教えてくれるから安心できた

寺院の前の広場はたいていがムシロや屋台を出して多くの出店が出る市場になる

野菜や果物が豊富に盛られていて、誰もがのんびりと商売をしていた

どんな市場のルールがあるのか分らないけど、大抵が同じ場所に同じ人が

いつもと同じような格好をしてたたずんでいたのが印象的だった

町の中でよく見るブッダ・アイの描かれているストゥーパ（仏塔）
拈華微笑（ねんげみしょう）という、その半とじの目は、
上半分であっちの世界、下半分でこの世の世界をご覧になっている。。。
ご覧になっているだけで特に役にたたないってのが某マンガに書いてあった笑

ホーリーで大騒ぎになっていたのがカトマンズの中心・ダルバール広場

昨日の騒ぎほどではないけれど、ここもいつも人で賑わっている場所

旧王宮と数々のヒンドゥー寺院が立ち並んでいる

常に人々で賑わっているダルバール広場にあったカーラバイラブは
破壊の神シヴァの化身、、、ずいぶん手ごわそうな神様である
地元民に交じって多くの旅行者の姿も見られる広場
ネパールの歴史と宗教についてガイドしてくれるオジサンが
日本語を上手に話しながら、饒舌に話をしてくれた

ここにはネパールの有名な生き神様「クマーリー」が住む館がある

一日の中で数回、ある時間になると小さな窓から姿を出してくれて

その姿を拝顔することが出来る（写真撮影禁止）

写真撮影は禁止だけど、撮影した葉書は販売していいみたい。。。

クマーリーには厳格な宗教的条件すべて満たした少女が選ばれる
・仏陀と同じ名前を持っている
・肌が白く綺麗で、三日月型の整った眉をしている
・馬の生首の置かれた暗い部屋にいても泣かないetc
幾人かの少女の中からすべての条件を通して選ばれたクマーリーは
実家を離れて館にやってきて生活をすることになる
その期間中は、少女が初めての月経が来るまで終わらず、館も出れないらしい