世界で最も治安の悪い国ランキングTOP10【2024年最新】

アイキャッチ・2024年度版の国別の犯罪指数の図

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この記事では、2024年現在の世界で最も治安の悪い国ランキングトップ10をご紹介します。

犯罪率が高い国や危険度の高い地域についての情報を提供しますので、海外旅行を計画している人や、海外赴任の可能性がある人は必見です。

この記事が、世界のさまざまな場所での安全に関する認識を深めるきっかけとなり、より安全に意識して行動するための参考になればと思います。

世界の治安ランキングを知ることで、安全に対する意識を高め、犯罪被害を避けるための予防策を講じていきましょう!

この記事で得られること
  • 2024年度版・最新の世界の治安の悪い国ランキング
  • 各国で異なる治安情報とその特徴
  • 実際に発生した被害例(日本人または邦人以外

世界で最も治安の悪い国を選ぶ基準

まず、どのような基準で治安の悪い国が選ばれるのか、そしてその基準がなぜ重要なのかを解説します。

治安の悪い国を決定するにあたり、犯罪率、政治的・経済的な不安定さ、テロのリスクなど、さまざまな要素が考慮されます。

危険を避け、安全を守るための情報と知識は、海外での旅行や生活に不可欠です。

知識を持つことで、適切な対策を講じ、安心して海外生活を楽しむ準備を進めてきましょう。

犯罪率と治安の悪化要因

国の治安を評価する際に最も直接的な指標の一つは犯罪率です。

しかし、単純な犯罪率だけでなく、その背後にある要因も重要な評価基準となります。

政治的な不安定さや経済的な困難、教育の不平等など、さまざまな要因が犯罪率に影響を与えています。

この記事のランキングは、Numbeo(ヌメオ)のデータを基にしており、街中での犯罪に遭遇するリスクを数値化しています。

これは、街中で犯罪に遭遇する可能性を数値化したもので、戦争やテロリズムの影響を受けにくい、日常生活での犯罪リスクを反映しています。

Numbeo(ヌベオ)は、世界最大の都市・国家比較統計サイトの一つ。各国の生活の質の指標を2012年から公表しています。創設者は、元グーグルのソフトウェアエンジニア、Mladen Adamovic氏。会社はセルビアにあります。

政治的不安定性と安全リスク

次に、治安の悪い国を測るもう一つの要素は、政治的不安定性です。

政府の不安定、内戦や政治的紛争は、治安の悪化を招きます。

これらの要因は、テロリズムのリスクや一般市民への危険を高め、国の安全性を大きく損なうことにつながります。

危険レベル
  1. レベル1:十分注意してください。
  2. レベル2:不要不急の渡航は止めてください。
  3. レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)
  4. レベル4:退避してください。(退避勧告)

各国の危険レベルと治安問題・被害例・防犯対策については、主に外務省が配信する各国の海外安全情報を基にしています。(2024年2月現在)

各国の社会情勢は常に変わるため、旅立つ前に必ず渡航情報を確認しましょう。

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世界で最も治安が悪い国ランキングTOP10

世界中を旅する際、どの国が安全で、どの国を避けるべきかを知ることは非常に重要です。

治安の悪い国ランキングTOP10
  1. ベネズエラ・ボリバル共和国
  2. パプアニューギニア独立国
  3. アフガニスタン・イスラム共和国
  4. ハイチ共和国
  5. 南アフリカ共和国
  6. ホンジュラス共和国
  7. トリニダード・トバゴ共和国
  8. シリア・アラブ共和国
  9. イエメン共和国
  10. ジャマイカ

このランキングでは、治安の悪い国々を紹介し、あなたの次の旅行計画や海外転勤の選択に役立つ情報を提供します。

安全を最優先に考え、リスクを避けるための準備に役立てていただければ幸いです。

ここからは各国の治安状況と特徴、具体的な被害例を紹介します。

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1位 : ベネズエラ(南米)の治安と特徴

ベネズエラ・ボリバル共和国の国旗
ベネズエラ・ボリバル共和国の国旗

ベネズエラでは政治的対立による暴力、社会インフラの問題、経済的困難に関連する犯罪が多く発生しています。

ベネズエラの社会情勢に関連する犯罪や問題点を要約すると、主に以下のような点が挙げられます:

  • 過剰な武力行使による犯罪: 2019年のデモ中、治安当局や政権支持派武装組織(コレクティーボ)が鎮圧のために過剰に武力を行使し、61名の死者が発生。
  • 政治的対立による犯罪: 2019年1月の一部軍人による蜂起未遂、2月の人道支援物資搬入をめぐる衝突、4月の野党側による決起呼びかけ等で反政府デモが激化し、暴力的対立が発生。
  • 傭兵部隊の侵入: 2020年5月には、野党関係者が主導したと見られるコロンビアからの傭兵部隊がベネズエラへ上陸侵入を試みた事案が発生。
  • 社会インフラの問題: 国内各地での停電や断水が頻発しており、社会的な混乱を引き起こしている。
  • 経済的困難に関連する犯罪: インフレーションの進行や紙幣の流通不足により、経済的困難が増大。また、金融制裁により外貨送金が事実上不可能となり、疾病・怪我・盗難等の際に支援を得ることが困難に。

危険レベル

危険レベル

● レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)
スリア州、タチラ州、ボリバル州の一部地域(州北東部の「アルコ・ミネロ」鉱業地帯及びブラジルとの国境地帯)、アプレ州の一部地域(コロンビアとの国境地帯)及びアマゾナス州の一部地域(コロンビアとの国境地帯及びブラジルとの国境地帯)
●レベル2:不要不急の渡航は止めてください。
ボリバル州の一部地域(州北東部の「アルコ・ミネロ」鉱業地帯及びブラジルとの国境地帯を除く)、上記以外の地域

ベネズエラの治安問題: 犯罪率の上昇

ベネズエラ、とりわけ首都カラカスやマラカイボでは、経済危機と社会の不安定さが犯罪の増加につながっています。犯罪認知総件数は、2016年をピークに減少傾向にあったものの、2022年は前年比で増加に転じています。特に、カラカスでは外国人を対象とした強盗や誘拐が報告されており、夜間の外出は非常に危険です。空港周辺を含む市街地では、訪問前に安全情報をしっかり収集し、公共の場所での滞在を避けることが強く推奨されます。

具体的な被害例
  • カラカス首都圏で昼夜問わず殺人、強盗、誘拐、発砲事件が発生
  • 物不足が背景にあり、携帯電話や自動車部品など換金性の高い物品を狙った犯罪が増加
  • 特にバイクに乗った強盗が多く、けん銃を使って車両や徒歩の市民から現金や携帯電話を奪う

生活と安全: ベネズエラでのリスク管理

ベネズエラでは、電気・ガス・水道等の公共サービス向上や労働条件改善を求めるデモが頻発しており、突発的に発生する政治的なデモや集会からは距離を置くことが賢明です。また、ベネズエラ特有の文化や法律を尊重し、地元の人々と良好な関係を築くことが、安全な滞在のための重要な鍵となります。

2位 : パプアニューギニア(オセアニア)の治安と特徴

パプアニューギニア独立国の国旗
パプアニューギニア独立国の国旗

パプアニューギニアのでは、失業者や生活困窮者が多く、これらのグループによる金品強奪を目的とした犯罪の種類・特徴があります。

パプアニューギニア(PNG)における主な犯罪の要点は以下のとおりです:

  • 金品強奪を目的とした犯罪が頻発している。失業者や生活困窮者が多く、これらのグループによる犯罪が治安悪化の一因となっている。
  • 「ラスカル」と呼ばれる若者グループによる暴力犯罪。蛮刀、ナイフ、市販の銃や手製銃を使用した犯行が多い。
  • 部族間衝突。部族間の対立が騒乱を引き起こし、多くの場合、死傷者を伴う対立へと発展する。
  • 警察の機能不全。人員や予算不足により、警察機構が十分に機能しておらず、犯罪の検挙率が極めて低い。
  • 脱獄事件。各地で脱獄が発生し、脱獄犯が犯罪を繰り返している。
  • 性犯罪の多発。女性の地位が低く、レイプ等の性犯罪が社会に深刻な影響を与えている。
  • 自然災害に伴う治安リスク。特にニューブリテン島やニューアイルランド島では、地震や火山活動によるリスクがあり、これが治安情勢に影響を及ぼす可能性がある。
  • 外国人観光客への犯罪。観光客がレイプ被害に遭ったり、金品を強奪される事案が発生しており、渡航者には十分な注意が必要。

危険レベル

危険レベル

●レベル2:不要不急の渡航は止めてください。
ヘラ州、南ハイランド州 
●レベル1:十分注意してください。(継続)
上記を除く全土 

パプアニューギニアの治安問題: 犯罪率上昇と日本人への影響

パプアニューギニアの治安状況は、ポートモレスビーやラエなどの都市部において特に深刻です。経済の停滞と社会的な不安が重なり、外国人観光客を含む市民への強盗や窃盗が日常的に発生しています。特に、日本人の被害事例が報告されており、その内容は以下の通りです。

具体的な被害例
  • スーパーマーケットで在留邦人が2人組のラスカルに襲われ、バッグを奪われる。
  • 国際NGO事務所に武装した3人組が押し入り、現金や携帯電話を奪う。
  • 日系企業事務所にブッシュナイフや銃で武装した複数人が侵入し、金庫から現金を奪う。
  • ホテルの居室に部外者が侵入し、金品や貴重品を盗む。
  • ホテル従業員が日本人宿泊客のクレジットカードを不正利用。
  • 赤信号で停車中の在留邦人がストリート・チルドレンに囲まれ、脅迫後に車に投石される。
  • 在留邦人の携帯電話番号が不正に変更され、銀行からの少額送金が100回以上発生。
  • 日本人が管理する未使用の小切手が偽造され、現金化を試みられる。
  • 飲酒・無免許運転の相手に衝突され、相手は逃走し後日逮捕。
  • 日本人運転者がタクシーに追突され、相手は無免許で一般車ナンバー使用。修理費交渉で妥協。
  • 在留邦人が警察官に不当な違反金を要求される。

これらの事件は、パプアニューギニアでの安全対策の重要性を浮き彫りにしています。夜間の外出を避ける、人気のない場所への単独での訪問を控える、信頼できる地元のガイドの利用、セキュリティが整った宿泊施設の選択など、事前の準備と警戒が必要です。

生活と安全: パプアニューギニアでのリスク管理と防犯対策

ポートモレスビー、ラエ、マダンに滞在する際は、特に注意が必要です。また、パプアニューギニアでは、政治的デモや集会が予期せず発生することがありますので、そのような場所は避け、常に最新の治安情報を入手しておくことが大切です。犯罪に遭遇しないためには、常に周囲の状況を警戒し、信頼できる地元のガイドを雇う、安全な交通手段を利用するなどの対策を講じることが重要です。さらに、宿泊施設を選ぶ際には、セキュリティがしっかりしている場所を選び、できればセキュリティチェックや門限が設けられている施設を選択することが望ましいです。

3位 : アフガニスタンの治安リスクと対策

アフガニスタン・イスラム共和国の国旗
アフガニスタン・イスラム共和国の国旗

アフガニスタンでは、過激派グループによるテロ攻撃が継続し、アルカイダを含むテロ組織の構成員が潜伏しており、今後も大規模テロの可能性が存在します。

アフガニスタン全土における日本人の活動は、場所・目的を問わず極めて危険です。

どのような目的であれ、アフガニスタンへの渡航は止めてください。

アフガニスタンにおける主な犯罪の要点は以下の通りです:

  • タリバーンによる地方都市部の進攻と首都カブールの制圧。
  • 「イラク・レバントのイスラム国(ISIL)ホラサーン州(IS-KP)」によるシーア派住民、タリバーン関係者、外国関連機関、民間人へのテロ攻撃。
  • アルカイダを含む多数のテロ組織の構成員の潜伏。
  • 反タリバーン勢力(国民抵抗戦線(NRF)、アフガニスタン自由軍(AFF)等)とタリバーン間の銃撃戦。
  • 犯罪グループによる殺人、強盗、誘拐等の漸増傾向にある犯罪。
  • 「IS-KP」による自爆テロ、路肩爆弾、マグネット爆弾による車両爆破、銃砲撃による攻撃。
  • 日本人を含む援助関係者への銃撃事件や誘拐事件。

危険レベル

危険レベル

●レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)
アフガニスタン全土

アフガニスタンにおけるテロ・誘拐のリアリティ

アフガニスタンでは、タリバーンやISILホラサーン州などの反政府武装勢力によるテロや誘拐が日常的に発生しています。特に、外国人やその利益を狙った攻撃が多く、2020年には治安関連事案数が25,000件以上に達し、標的殺害が増加しています。アフガニスタン政府とタリバーンの和平交渉が2020年9月に開始されましたが、安定した治安状況には至っていません。訪問や滞在中は、常に最新の安全情報をチェックし、外出時は厳重な警戒を怠らないようにしてください。

具体的な被害例
  • 「IS-KP」と呼ばれるイスラム教過激派がシーア派住民、タリバーン関係者、外国関連機関、民間人を標的にテロ攻撃を続行。アルカイダを含むテロ組織の構成員が潜伏し、大規模テロの可能性が存在。
  • 反タリバーン勢力とタリバーン間の銃撃戦が発生し、戦闘への巻き込まれ被害のリスクあり。犯罪グループによる殺人、強盗、誘拐も増加傾向。
  • 「IS-KP」によるテロ攻撃では、自爆テロ、路肩爆弾、マグネット爆弾による攻撃や、銃砲撃が多くみられる。
  • 日本人被害事例には、2019年12月にナンガルハール県で日本人援助関係者含む6名が銃撃死、2008年と2010年には日本人誘拐事件が発生。
  • アフガニスタンの治安情勢は極めて不安定で、社会基盤や医療レベルの低さ、言語の問題などにより、緊急時の適切な支援が期待できない。
  • 渡航は避け、既に滞在している方は直ちに退避すべき。

アフガニスタン訪問に関する最新の安全対策と退避勧告

アフガニスタンにおける最新の安全情報として、日本政府は「レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)」を強く推奨しています。

緊急事態が起こった際に先進国と同等の救援を得ることは期待できず、容易に困窮状態に陥るリスクや迅速に適切な治療を受けられず生命に危険を及ぼすリスクも高いと考えられ、加えて、現地日本大使館が十分な救援活動を行うことが困難なケースも想定されます。

ついては、アフガニスタンへの渡航は、どのような目的であれ止めてください。

4位 : ハイチ(カリブ海地域)の治安と特徴

ハイチ共和国の国旗
ハイチ共和国の国旗

ハイチはカリブ海に位置する国で、首都ポルトープランスをはじめとする主要都市では、政情不安や犯罪行為が日常化しています。

政情不安に伴う社会的混乱、貧富格差と腐敗の蔓延、武装集団による犯罪の頻発が特に問題となっていることが分かります。

ハイチの社会情勢に関連する犯罪や問題点を要約すると、主に以下のような点が挙げられます:

  • 政情不安に伴う社会的混乱: 2021年7月の大統領暗殺事件や自然災害による社会的混乱が続いており、経済社会活動の停滞や通貨安によるインフレ、慢性的な食糧危機や失業が発生しています。
  • 貧富格差と腐敗の蔓延: 貧富格差の拡大、腐敗の蔓延、不処罰問題が深刻化しており、治安悪化による学級閉鎖などに対する不満が増大しています。
  • デモやストライキの発生: 首都圏や主要都市でデモやストライキが断続的に発生し、社会的な不安定さが続いています。
  • 武装集団による犯罪の頻発: 首都圏を中心に武装集団(ギャング)が支配する地区が拡大し、外国国籍者を含む一般市民が暴力、誘拐、殺人に巻き込まれる事案が頻発しています。
  • 凶悪犯罪の危険性: 銃等の武器の入手が比較的容易であり、凶悪犯罪の危険性が極めて高い状況にある。

危険レベル

危険レベル

●レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)
ハイチ全土

ハイチの治安問題: 政情不安と犯罪の頻発

ハイチでは、首都ポルトープランスを中心に、政情不安に伴うデモやストライキ、そして武装集団(ギャング)による誘拐や略奪などの犯罪行為が頻発しています。特に、2022年9月12日からの抗議活動は、石油ターミナルの封鎖や深刻な燃料不足を引き起こし、水供給を含む生活インフラの麻痺や機能停止のリスクを高めています。ハイチへの渡航を検討している方は、これらのリスクを十分に考慮し、非必要な訪問は避けるべきです。

具体的な被害例
  • 首都周辺での犯罪が多く、強盗や誘拐は外国人や富裕層だけでなく一般市民も対象。交差点での停車時やレストラン、銀行付近での待ち伏せ、住宅侵入が一般的な手口。
  • 反政府デモが頻発し、バリケード設置や警察・国連部隊との衝突が起きることがあり、一般市民が巻き込まれる場合も。
  • 西県ケンズコフ市で22歳のアメリカ人男性が武装3人組に誘拐。犯人は白い車で逃走。
  • 西県デルマ市で62歳のカナダ人男性(宗教関係者)がバイクに乗った2人組に銃撃され殺害。銀行帰りの被害。
  • 西県ペチョンビル市で国連職員が駐車していた車から運動用衣服が入った鞄を盗まれる。
  • 西県プチゴアーブ市で国連警察の看守2人が移動中、バリケード付近で銃撃され1人が負傷。

ハイチ訪問時の安全対策

デモ行進の起点や終点となる地域、主要道路の交差地点を避け、移動する際には最新の治安情報を確認することが重要です。また、抗議活動による道路封鎖や投石、略奪などの危険に備え、不要不急の外出を控え、安全な場所に留まることが推奨されます。

ハイチ政府は全土に危険レベル4(退避勧告)を発出しています。このため、どのような目的であれハイチへの渡航は控え、既に滞在している方は直ちに退避することが推奨されています。

5位 : 南アフリカの治安と特徴

南アフリカ共和国の国旗
南アフリカ共和国の国旗

南アフリカでは経済低迷を背景とした高い犯罪率に対する治安対策においても困難な現状にあります。

特に計画停電が頻発しており、社会不安を生みかねない状況にあります。また、土地改革や汚職追及についても、内容によっては政治や治安の混乱をもたらす懸念も排除されません。

南アフリカ共和国の主な犯罪や問題点を要約すると、以下のような点が挙げられます:

  • 経済的問題に起因する犯罪: 経済低迷を背景にした高い犯罪率。特に電力公社の債務問題による計画停電が社会不安を引き起こしている。
  • 社会サービスへの不満に由来する犯罪: 所得格差の拡大、高い失業率、基礎行政サービスの不足に対する不満から、抗議行動やデモが頻発。
  • 略奪と暴動: 2021年7月のズマ前大統領収監に対する抗議行動から略奪や暴動が発生し、治安情勢が悪化。
  • 凶悪犯罪の増加: 殺人、強盗、傷害等の凶悪犯罪がコロナ禍の外出制限期間と比べて約20~30%増加。
  • カージャックの急増: 2022年第2四半期のカージャック事案が前年比23.6%増。
  • 組織化された犯罪: 外国人を含む組織化された犯罪シンジケートの活動、大量の銃器の不正流通。
  • 誘拐事案の増加: 強盗、性的犯罪、カージャックを目的とした誘拐事案が増加。

危険レベル

危険レベル

●レベル2:不要不急の渡航は止めて下さい。
ヨハネスブルグ市、ツワネ市(旧プレトリア)及びダーバン市の各CBD(CENTRAL BUSINESS DISTRICT)およびその周辺
●レベル1:十分注意してください。
上記及びケープタウンを除くその他全土

強盗に遭遇した時の対処法

南アフリカでは、侵入強盗、屋内強盗、カージャックなど、様々な手口の強盗が発生しています。これらの犯罪は特定の場所や時間に限らず発生するため、いつでも警戒心を持つ必要があります。もし強盗に遭遇してしまった場合、特に銃器を突きつけられた際には、抵抗を避け、犯人を刺激しない行動をとることが最優先されます。犯人が去った後は、落ち着いて警察に通報し、安全な場所に避難してください。

具体的な被害例
  • 信号待ち中に車の助手席窓が破壊され、自宅のキーを奪われた被害者が車外へ逃走しようとして転倒後、顔面を踏みつけられるが、通りかかった人の助けで犯人を捕まえ警察に引き渡す。
  • 警察官に停車を命じられ、資料提示後に3,000ランドの罰金を要求されるが、大使館との連絡後「クリスマスだから」と見逃されたケース。
  • 鉄格子をこじ開けて侵入し、パソコンや財布を盗んだ後、現金のみ持ち去りカード等は庭に捨てられた住宅侵入盗事件。
  • 帰宅途中に他の住人を狙った追尾強盗を目撃し、10数発の発砲があったが人的物的被害はなかった事件。
  • バスターミナル外で5~6人の男に囲まれ、リュックとカメラを奪われた集団強盗事件。
  • 信号待ち中に他車に対する強盗を目撃し、自車が狙われそうになったが急遽離脱した車上強盗未遂事件。
  • 中華レストラン駐車中に車のガラスが割られたが、盗難被害はなかった車上荒らし事件。

公共の場での安全対策

ショッピングモールや銀行、携帯電話販売店など、外国人が頻繁に利用する場所では、武装した強盗団による襲撃が発生することがあります。これらの場所を利用する際には、周囲に注意を払い、銃声が聞こえた場合は冷静に対応し、速やかに安全な場所へ移動してください。また、空港やショッピングモールからの追尾強盗にも注意が必要です。尾行されていると感じたら、警備の手厚い場所へ避難しましょう。

移動手段の選択

南アフリカでは、公共交通機関の利用はリスクが伴います。特に電車、バス、ミニバスは、車内外での強盗やスリの被害に遭いやすいため、可能な限り避けるべきです。比較的安全とされるハウトレインやブルートレインを利用する際も、駅周辺での注意が必要です。外出時は車を利用し、夜間の外出は避ける、高価な所持品や華美な服装を控えるなど、犯罪を招かないための対策を心がけましょう。

南アフリカを訪れる際には、これらの防犯対策を講じることで、安全に滞在を楽しむことができます。美しい自然や文化を満喫するためにも、事前の準備と常に警戒心を持つことが重要です。

6位 : ホンジュラス(中米地域)の治安と特徴

ホンジュラス共和国の国旗
ホンジュラス共和国の国旗

ホンジュラスの犯罪の中心は、組織化された凶悪犯罪集団による恐喝、薬物関連犯罪、そして高い殺人発生率です。

ホンジュラスにおける主な犯罪の要点は以下の通りです:

  • 殺人: 人口10万人あたりの殺人率は高く、2011年には86.5人が殺害されるなど、世界でも屈指の殺人発生率を記録していましたが、治安対策の強化により2022年には38.2人と大幅に減少しています。しかし、依然として多くの殺人事件が発生しています。
  • 薬物関連犯罪: ホンジュラスは南米と北米を結ぶ薬物取引の主要中継地となっており、コカインやマリファナのほか、フェンタニルなどが押収されています。薬物組織間の抗争や薬物売買が殺人事件の原因となっています。
  • 恐喝: 「マラス・パンディージャス」と呼ばれる組織化された凶悪犯罪集団が、中小企業の経営者や自営業者、公共交通機関の運転手から「戦争税」と称する恐喝を行っています。支払いを拒否すると殺害されることもあります。
  • 強盗・窃盗: 都市部を中心に強盗や窃盗、短時間誘拐が多発しています。犯人への報復を恐れ、多くのホンジュラス人が被害を届け出ていない状況です。
  • 誘拐・人身売買: 未成年者を狙った誘拐や人身売買が行われている可能性があり、特に小さな子どもの安全に注意が必要です。
  • テロ: ホンジュラス国内でのテロ組織の活動は確認されていませんが、世界各地で発生しているテロにより、どこでも日本人が標的となる可能性があります。

危険レベル

危険レベル

●レベル2:不要不急の渡航は止めてください。
首都テグシガルパ市、コルテス県、アトランティダ県、ジョロ県、オランチョ県、グラシアスアディオス県、コロン県及びコマヤグア県
●レベル1:十分注意してください。
コパン県、その他の地域

ホンジュラスの治安問題: 犯罪の頻発とギャングの脅威

ホンジュラスでは、首都テグシガルパを中心に、ギャングによる強盗、誘拐、殺人などの犯罪行為が頻繁に発生しています。麻薬取引と関連した暴力や、ギャング間の抗争は一般市民の生活にも深刻な影響を及ぼしており、治安の悪化が社会問題となっています。ホンジュラスへの渡航を検討している方は、これらのリスクを十分に考慮し、不要不急の訪問は避けるべきです。

具体的な被害例
  • 訪問者をよく確認せずに玄関の扉を開けたところ、強盗に押し入られた。
  • 駐車場に車を停めていたところ、窓ガラスを割られ、座席に置いていた貴重品を盗まれた。
  • 職場付近を一人で歩いていたところ、銃で脅され金品を奪われた。
  • 自宅を短時間留守にした際、空き巣に入られた。
  • ショッピングセンター内のフードコート等で、会話に気をとられていた隙に、そばに置いていたバッグを盗まれた。
  • 外食していたところ、客を装った男に羽交い締めにされ、携帯電話を奪われた。
  • 路線バスに乗っていたところ、乗客を装った強盗に銃で脅され、金品を奪われた。
  • 車で走行中、強盗団の乗った車両に前方を塞がれ、逃げられず所持品を奪われた。
  • スーパーマーケットで買い物中、バッグから現金等の入った財布を盗まれた。
  • 乗り合いタクシーに乗車中、乗客を装った人間が突如強盗と化し、金品を奪われた。
  • 比較的人通りの多いショッピングモール前でバスを待っていたところ、拳銃を突きつけられ、金品を奪われた。

ホンジュラス訪問時の安全対策

ホンジュラスでの一般的な移動手段ではバスやタクシーが挙げられます。

ですが、通行車両に対する強盗事件が昼夜を問わず発生していますので、交通量の少ない深夜・早朝の移動は控えてください。また、事前に信頼のおけるタクシー会社で配車を予約するなどし、流しのタクシーや違法な業者は絶対に利用しないでください。

ホンジュラス政府および各国の外務省は、一部地域に対して高い危険レベルを指摘しています。

ホンジュラス訪問時には、在留国の大使館からの最新情報を常にチェックし、地元の法律や慣習を尊重しつつ、可能な限り安全な行動を心がけることが重要です。

7位 : トリニダード・トバゴ(カリブ海地域)の治安と特徴

トリニダード・トバゴ共和国の国旗
トリニダード・トバゴ共和国の国旗

トリニダード・トバゴにおける犯罪の中心は、銃器を使用した凶悪犯罪、ギャング関連の犯罪、旅行者への盗難、銃器や違法薬物のまん延、そしてテロの脅威など、多岐にわたる安全上の問題が存在しています。

トリニダード・トバゴの犯罪や問題点を具体的に要約すると、以下のような点が挙げられます:

  • 殺人事件の増加: 2021年には450件の殺人事件が記録され、これは新型コロナウイルス感染症対策のための外出規制解除後に増加傾向にある。トバゴ島や安全とされる地域でも発生している。
  • 銃器使用による凶悪犯罪: 凶悪犯罪の約80%で銃器が使用されており、違法銃器の密輸入が問題となっている。
  • ギャング関連の犯罪: 首都ポート・オブ・スペインの東部地区ではギャング関連の犯罪が頻発しており、地元住民さえも立ち入りを躊躇する地域が存在する。
  • 日本人を含む旅行者の盗難被害: 日本人旅行者がカーニバル参加中に殺害される事件や、宿泊先での貴重品盗難、所持品を強奪される事件が発生している。
  • 銃器や違法薬物のまん延: カリブ海沿岸地域が中南米から北米、欧州への密輸ルートとして機能しており、トリニダード・トバゴでも銃器や違法薬物のまん延が社会問題となっている。
  • 爆発事案: 2005年にポート・オブ・スペインで爆破事件が発生したほか、2019年11月と2021年10月には小規模な爆発事案が発生している。
  • テロの脅威: ISILに参加したトリニダード・トバゴ国籍者が帰国しており、テロの呼びかけや計画が存在する。カーニバルを狙ったテロ攻撃の計画で逮捕者が出るなど、テロの可能性は否定できない。

危険レベル

危険レベル

●レベル1:十分注意してください。
全土

トリニダード・トバゴの治安問題: 犯罪の頻発とギャングの脅威

首都ポートオブスペインを中心に、トリニダード・トバゴ全土でギャングによる強盗、誘拐、殺人などの犯罪行為が頻繁に発生しています。麻薬取引に絡む暴力やギャング間の抗争は、一般市民や訪問者の安全に深刻な影響を与えています。特に、アジア系住民や外国人観光客を狙った凶悪犯罪の報告もあり、治安の悪化が深刻な社会問題となっています。さらに、特に危険な地域としてポート・オブ・スペイン市ダウンタウン地区東端にあるドライリバーを隔てて東側に広がるイーストドライリバー、ラベンティル、モーバー、ベルモント、ビーサムおよびシーロッツの各地区が挙げられます。これらの地域は犯罪集団組織が支配する危険地域であり、組織間の抗争事件、殺人、強盗および発砲事件などが発生しています。現地の人でさえ立ち入りを避ける場所ですので、訪問者は絶対に近づかないようにしてください。トリニダード・トバゴへの渡航を検討している方は、これらのリスクを十分に考慮し、不要不急の訪問は避けるべきです。

具体的な被害例
  • カーニバル最終日の翌日に短期滞在中の日本人女性が遺体で発見された。
  • 深夜、3人の日本人女性が徒歩で宿泊先に帰る途中、現地人男性約10人に取り囲まれて所持品を強奪された。
  • 白昼、携帯電話を手に持ち音楽を聴きながら道路を歩いていたところ、対向して歩いてきた若者グループに携帯電話をひったくられた。
  • 朝の交通渋滞中、男が近づいて何かを尋ねようと車の窓をノックしたため助手席の窓を開けたところ、車内のバッグを盗まれた。
  • カーニバル見物から宿泊先のゲストハウスに戻ったところ、部屋に残していた所持品のほとんどが盗まれていた。
  • 日中、路上駐車中のレンタカーに戻ろうとした際、二人組の男から車のキーを渡すように言われたが、従わないでいたところパスポート在中のバッグをひったくられた。近くにいた知人と追いかけようとしたが、けん銃を向けられたので、追跡を断念した。

トリニダード・トバゴ訪問時の安全対策

トリニダード・トバゴ政府および各国の外務省は、ポートオブスペインのダウンタウン地区など、特定の危険地域に対して高い警戒を呼びかけています。渡航を検討している場合や現地に滞在中の方は、在留国の大使館からの最新の安全情報を常にチェックし、地元法律や慣習を尊重しながら、可能な限り安全な行動を心がけることが重要です。緊急事態に備え、信頼できる連絡網の構築と緊急避難計画の準備を推奨します。また、カーニバルシーズンなど外国人観光客が増える時期には特に注意が必要です。

8位 : シリア(中東地域)の治安と特徴

シリア・アラブ共和国の国旗
シリア・アラブ共和国の国旗

シリア全土に対して危険情報「レベル4:退避してください。渡航は止めてください。」が発出されていることからも、シリアへの渡航は避け、既に滞在している方は退避を求められています。

シリアでは武装勢力間の衝突、誘拐や強盗といった凶悪犯罪、日本人を含む外国人に対する攻撃や拘束、不法入国による法的リスクなど、多岐にわたる安全上の問題が存在していることがわかります。

シリア国内で主に発生している犯罪や問題点は以下のように要約できます:

  • イスラム過激派組織や反体制派武装勢力、クルド勢力、シリア政府軍・治安当局間の衝突: 多数の死傷者を伴う戦闘が発生しています。
  • 誘拐・強盗: ISILや反体制派武装勢力による凶悪犯罪が発生しています。
  • 日本人に対する攻撃: 日本人ジャーナリストが銃撃に巻き込まれ死亡する事件や、ISILによる日本人拘束・殺害事件が発生しています。
  • 不法入国の罪での逮捕・拘束のリスク: 反体制派武装勢力やクルド勢力が運営する国境検問所を通過してシリアに入国した場合、シリア政府から逮捕・拘束されるおそれがあります。

危険レベル

危険レベル

●レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)
全土

シリアの治安問題: 内戦の激化とテロの脅威

シリアでは、内戦の激化とテロの脅威が深刻な問題となっています。特に、2012年にアレッポで邦人ジャーナリストが銃撃に巻き込まれ死亡する事件や、2015年にはISILによる邦人殺害事件が発生するなど、外国人を含む無差別な攻撃が続いています。これらの地域では、自爆テロや無差別砲撃などが頻発し、誰もが潜在的な危険にさらされています。訪問者は、渡航を控え、最新の安全情報のチェックを徹底する必要があります。

具体的な被害例
  • 国際ロマンス詐欺:シリアで活動していると偽る医師や軍人、国連職員などになりすまし、SNSやメッセージアプリを使って親密になった人から輸送費、渡航費、契約解除金などの名目で高額送金を詐取。
  • シリアは不測の事態に巻き込まれる危険性が高く、報道取材も非常に危険。
  • シリアへの渡航や報道取材に関して、関連報道各社やフリーの報道関係者に対する注意喚起がなされている。
  • 2012年8月20日、アレッポで邦人ジャーナリストが銃撃死。
  • 2015年1月20日、シリア拘束の2人の日本人がISILにより殺害されたとされる映像が公開。
  • 米軍関係者や国連職員が料金支払いや費用立替を一般人に要求することはないとの注意喚起。

シリア訪問時の安全対策

シリア政府や国際社会は、特にダマスカスなどの中心部でのテロ攻撃に対して警戒を強めています。訪問者は、外務省の安全情報を日常的に確認し、地元の法律や慣習を尊重するとともに、可能な限り安全を確保する行動を取るべきです。緊急事態に備えた連絡網の構築や避難計画の準備が推奨されます。シリア内部での移動は特に危険が伴うため、外務省からの警告に留意し、必要ない移動は控えるべきでしょう。

9位 : イエメン(中東地域)の治安状況とリスク管理

イエメン共和国の国旗
イエメン共和国の国旗

イエメンでは内戦に伴う衝突、テロや誘拐、ミサイル攻撃や機雷爆発、海賊行為など、多岐にわたる治安上のリスクが存在していることがわかります。

イエメン全土には「レベル4:退避してください。渡航は止めてください。」の危険情報が発出されており、国内で安全とみなされる地域は極めて限られています。

危険レベル

危険レベル

●レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)
全土

イエメンの治安リスク:内戦とテロの脅威

イエメン国内では、政府軍とホーシー派の間の激しい衝突、アラビア半島のアル・カーイダ(AQAP)、イラク・レバントのイスラム国(ISIL)といったテロ組織の活動が安全上の重大なリスクをもたらしています。これらの勢力による自爆テロや無差別砲撃は一般市民や訪問者に対する直接的な脅威となっており、特に南部地域ではテロ活動が活発に行われています。訪問者は渡航を避けるべきであり、不可避の場合は最新の安全情報に常に注意を払う必要があります。

具体的な被害例
  • イエメンでは国籍問わず誘拐事件が多発し、部族組織だけでなくAQAPやISILの関与が疑われる事件もある。
  • 北部では反政府勢力による政治・人権活動家やジャーナリストの誘拐、南部では女性の誘拐が多い。
  • 紛争による情勢悪化で外国人誘拐件数は減少したが、リスクは依然高い。
  • 日本人を含む外国人渡航者は誘拐の標的となる可能性が高く、非常に危険。
  • イエメンへの渡航は避け、既に滞在している日本人は直ちに安全な地域へ退避すべき。

イエメン訪問時の防犯対策

イエメン訪問時の安全確保には、外務省の安全情報への注視、地元法律や文化への敬意、緊急事態への備えが不可欠です。特に、サナア等の都市部ではテロ攻撃への警戒が必要であり、緊急連絡網や避難計画の準備を推奨します。

日本人渡航者・滞在者に深刻な危険が及ぶ可能性が極めて高い状況が続いていますので、イエメンへの渡航はどのような目的であれ止めてください。

10位 : ジャマイカ(カリブ海地域)の治安状況と防犯対策ガイド

ジャマイカの国旗
ジャマイカの国旗

ジャマイカでは殺人やギャング関連の犯罪が特に問題となっており、これに対抗するための国家レベルでの治安対策が進められていることがわかります。また、テロの脅威に対する警戒も促されています。

ジャマイカで主に多い犯罪の要点は以下の通りです:

  • 殺人: 人口10万人あたりの殺人率が非常に高く、中南米カリブ地域でワースト2位。2018年以降、殺人件数が上昇傾向にあります。
  • ギャングによる犯罪: 特に治安の悪い地区でのギャングによる活動が問題となっており、軍と警察によるギャング掃討作戦が実施されています。
  • 外出禁止令と治安維持活動: 犯罪対策特別地区(ZOSO)において、令状なしでの捜索、検問、外出禁止令が可能となっています。
  • 治安対策の強化: 犯罪に対する国家レベルでの対策強化が進められており、犯罪対策が国家の最重要課題とされています。
  • テロリズム: ジャマイカ自体で日本人・日本権益を直接標的としたテロ事件は確認されていませんが、世界的にテロの脅威が存在し、日本人も標的になり得ることが強調されています。

危険レベル

危険レベル

●レベル2:不要不急の渡航は止めてください。
セント・アンドリュー県(首都キングストン市を含む)、セント・キャサリン県、セント・ジェームズ県、ウェストモアランド県、クラレンドン県
●レベル1:十分注意してください。
上記以外のジャマイカ全域

ジャマイカでの安全リスク:犯罪率の現状

ジャマイカにおける主な安全上のリスクは、銃による暴力、強盗、窃盗、そして詐欺などです。観光地や都市部では特に、これらの犯罪に巻き込まれる可能性が高くなっています。外国人訪問者はしばしば犯罪の標的となるため、夜間は外出を控え、人里離れた場所での単独行動を避けるべきです。貴重品は常に安全な場所に保管し、周囲の環境に対する警戒心を緩めないことが重要です。

具体的な被害例
  • 強盗・傷害・恐喝・盗難の被害:短期旅行者が主な対象。特に強盗や傷害の報告が多い。
  • キングストン中心部を歩いていた際に声をかけられ、ナイフで刺される。
  • キングストン市内をレンタカーで観光中、観光案内を装った強盗に遭遇し所持品を奪われる。
  • 宿泊先のドアを開けようとした際、マシンガンとけん銃を持った強盗により所持品を奪われる。
  • モンテゴベイの街中でナイフを突きつけられ、財布を強奪される。
  • キングストンのケンコット地区を夜間歩いていたところ、「ガンジャはいらないか」と声をかけられ、逃走中にナイフで胸部を刺され重傷を負う。

これらの事例から、ジャマイカでは日本人旅行者も犯罪のリスクにさらされていることがわかります。訪問者は、特に夜間の外出や不慣れな地域への訪問を避け、常に警戒心を持って行動することが重要です。

ジャマイカ訪問者向けの防犯アドバイス

キングストンやモンテゴベイなどの高リスクエリアでは夜間の外出を控え、可能であれば信頼できる地元ガイドの同伴を求めることが推奨されます。また、公共交通機関を利用する際は特に警戒し、安全対策を怠らないようにしましょう。

これらの予防策を実施することで、ジャマイカでの滞在がより安全で楽しいものになるでしょう。

まとめ:治安の悪い国ランキングから学んで、安全な旅を!

治安の悪さは、社会経済的な困難や政治的な不安定性と密接に関連しており、これらの問題は犯罪率の増加や治安の低下に直結します。

今回の記事では、Numbeo(ヌメオ)の犯罪指数外務省が発表する各国の危険度レベルを基にしたランキングを紹介しました。

これにより、日常生活での犯罪リスクを数値化し、戦争やテロリズムの影響を受けにくい治安状況を反映しています。

しかし、ランキングや数値だけが全てではありません。渡航先を選ぶ際には、犯罪発生件数の多い国を避けるという基本的な注意は必要ですが、さらに詳細な情報収集と入念な準備が欠かせません。

特に女性や富裕層など、狙われやすいグループに属する場合は、更なる注意が求められます。

治安の悪い国では、レビューベースの犯罪指数に基づく治安状況が異なり、犯罪に遭遇する確率も人によって変わります。

そのため、渡航先を選ぶ際には、一般的なランキング情報に加え、自分自身の状況に合った情報を集めることが重要です。

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