1月のカンボジアは暑い。。。
旅行中は慣れない環境で無理をすると体調を崩しやすいので
いつもは宿で身体を慣らしつつ観光して回るぼくも、
今回はすぐ近くに世界遺産があるという状況に
早々に宿を出発して遺跡巡りをすることにした。
最初に向ったのはベンメリア
天空の城ラピュタのモデルになったと噂される遺跡で
調査・修復が進むアンコール遺跡群の中で未だに手付かずのまま放置され、
発見されたままの姿を見ることの出来る遺跡と聞いて最初に見に行くことにした
強烈な日差しをと風を受けながら長時間走るトゥクトゥクは結構しんどい
それでも見えてくる景色は楽しくて
見渡す限り広がる畑
道すがら見た高床式の家々は
乾季は風が通って涼しく、雨季は湿気を逃がす便利設計
シェムリからトゥクトゥクで約2時間
ようやく着いたぼくを最初に出迎えてくれたのは
ナーガ(蛇神)
頭頂に5匹の蛇を飾る人間で、釈迦が悟りを開く時に守護したとされる仏法の守護神
参道を歩いていくと見えてきたベンメリア遺跡は
積まれていた石が激しく崩壊して、遺跡を囲う森からは鳥や虫の声が聞こえてくる
ちょっとした冒険気分になって突き進んで行くも
ベンメリア遺跡はひっそりと静かに佇んでいて
樹木が茂って、苔むし、なぜだか異様に神秘的な雰囲気が漂っているように感じる
「こんにちは」
唐突に日本語で話しかけられて振り返ると子供がいた
挨拶もそこそこに再び遺跡を見て歩いてると子供が付いて来る
ある場所を通りかかった時、その子供が再び話し始める。
「モンキーゴッド、モンキーゴッド」
「パルパティ、パルパティ」
「シバ、シバ」
こいつか!?
この子供たち、実はガイドなのである。
観光客に付いて回ってガイドして回り、
最後にガイド料金をちょうだいと言ってくる
数人でグループになって付いてくる子供たち
遺跡内にはそんな少年ガイドたちがちらほら
観光客の中には、最初から分かって彼らを避ける人達もいるみたいだけど、
なんだか面白そうだと思って付いていってみることにした。
ガイドお薦めの見所に連れて行こうとしてくれるけど、その道は厳しい。
子供ならではの道をひょいひょいと駆け上がり
石のグラグラする場所も気にせず、飛んだり跳ねたり
目の前にパズーを見るよう面白かった。
モデルとしても仕事にも余念がなく
カメラを向けるとすぐにしっかりポーズをとるのはさすが
ガイドと言っても詳しい説明をしてくれる訳ではなくて
ポイント、ポイントに付くたびに片言の日本語や英語で
「これは○○だ」「ここは○○の場所」と言った感じで説明してくる
残念ながらこっちから質問をすると返事がないので、
たぶん営業トークを丸暗記といった感じで、たぶん意味は分かってないのかなぁ
それでもお客の心を掴んでいるところもあって
「アンパンマン」
「ラピュタ」
といった感じで笑いのツボもおさえてくるし、
「あたま、気をつけて」
と注意を促してくれるあたりは
小さくても立派なガイドなんだなと思って感心してしまった。
更には、途中で他の国の観光客に会うと
その都度、中国語、韓国語、英語と言葉を変えて挨拶や話をする
旅をしていてアジアの人たちの語学習得能力の高さにはホント驚かされる
ガイド中にクメール語で『あれ何?これ何?』と話しかけると
まさかクメール語で話しかけられると思ってなかったのかニヤリと笑ってくれて、
思わぬところで愛センターで習ったクメール語が役にたった。
その後も彼らのミニミニガイドツアーに付いていって
最後には気持ち程度のガイド料金とお菓子を渡して笑顔でさよならをした
(※かなり危険な場所を歩くので、その辺りは自己責任でお願いします)
その後は、見たりなかった場所に戻ってベンメリアを堪能
今度は自分がパズーになった気になって、
格子窓の隙間から遺跡内に入って写真を撮ったりしていた。
けれども、残念ながらシータも飛行石も見つからなかった。。。
帰り際にも会った少年ガイドに再びさよならをしてシェムリへ
世界遺産を遊び場にしている子供たちに羨ましさを感じつつ
ガイドとしても働いているその姿が逞しいと改めて感心してしまった。
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