N.H. クラインバウム / いまを生きる 【読書感想】 今が楽しくないと感じる人にオススメ!

生徒たちに囲われて笑顔の先生

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価値観の軸を増やすと楽になれることを学んだ本

あらすじ

1959年のアメリカ。厳格な校風で鳴る東部の名門校に、新任の国語教師キーティングがやってきた。型破りなスタイルで熱っぽく詩を講じる彼に、生徒たちはとまどいながらも惹かれてゆく。クラスの有志は、キーティングが学生時代につくった秘密組織〈死せる詩人たちの会〉を復活させた。が、やがて思わぬ事件が…。自由を愛する精神と管理教育との対立を描く、感動の青春学園ドラマ。

今日の楽しみ方

学生時代、教室の景色を机の上に立って見まわしたことってありますか??

天井には今にも手が届きそうで、遠くまで見渡せるいつもと違った景色が見えて、教室が思ったより狭かったことに気が付きました。

次の瞬間には、もう机から飛び降りて、生徒たちが座る机の間を歩くキーティング先生は一編の詩と、ある言葉を生徒に投げ掛けます。

薔薇のつぼみをつむならいま
時の流れはいと速ければ
きょう咲きほこるこの薔薇も
あすには枯れるものなれば

『こうした感情を、ラテン語で“カルペ・ディエム(今日を楽しめ)”という、自分自身の人生を忘れがたいものにするのだ』と語りかけます。

規則やルールを守ってきた生徒たちはお互いを見つめ合い「きょうを楽しめだって?いったいどうすればいいんだい?」と戸惑うんです。

だって、自分では楽しみ方が分からないから。

けれど生徒たちは、キーティングの常識に囚われない授業や“死せる詩人たちの会”での語らいを通して、勉強と運動の成績でしか評価されない学校の価値観の外にある、新しい価値観に気がついていきます。

時に、親や教師に反発する姿は、自分自身で物事を考え始めた反抗期を思い出しました。

しかし、そうした中である重大な事件が起こる、、、、、

まとめ

映画版は大好きな映画の一つでオススメです!

キーティング先生を演じていたロビン・ウィリアムズも大好きな役者で、実はキーティングが机の上に立って授業するシーンやったことがあります。

魅力的な生き方と書かれた黒板

インドでの塾講師時代。ホントに素直で真面目な子で、インドで日本の中学受験の勉強を頑張る生徒とずっと1対1の授業だったので、日本帰国する前の最後の授業のラストに一緒に机に立って授業をして、“あなたの人生を魅力的な生き方をしてください”と伝えて一緒に涙を我慢できなかったことは良い思い出です。

魅力的な生き方と書かれた黒板

この作品を通して、自分も一人の生徒としてキーティングの授業を受けていて、自由な気持ちとたくさんの価値観の軸を受け留めていたんだと思います。

今回、初めて小説を読みましたが、映画版には無い詩や文章だから気が付けるたくさんの気持ちがありました!!